日本では最大、これくらいのインフレになる可能性があると考えたほうがいいでしょう。
インフレになると物の値段が上がり、同じ額のお金で買えるものが少なくなりますので、お金の価値が減ることになります。
仮に10%のインフレになったとすると10%分、お金の価値が少なくなります。
50歳で亡くなっても70歳で亡くなっても、保険金は1000万円で変わらない。
すると、インフレになったらその分、保険金は目減りします。
こうした保険はインフレに弱いのです。
これから10%、15%のインフレになる可能性がある。
だったら3%や5%予定利率が高い保険を残しておかず、インフレの元になる10年物国債の金利に連動して保険金が増える変動金利型の保険に入ったほうがいいのではないでしょうか。
インフレにならず、デフレになると唱える論者もいます。
しかし、デフレになったらインフレとは逆に物価が安くなりますから勝手にお金の価値は増えていきます。
保険金の価値も勝手に上がっていきます。
ですので、あえてデフレに備える必要はありません。
備える必要があるのは、インフレです。
そして、インフレ対策を考えるなら予定利率ではなく、インフレに連動して保険金が上がる変動金利型の保険を選ぶべきなのです。
「教育黄金は学資保険で準備する」は大間違い「子供の教育費が高い」と感じていらっしゃる方は多いと思います。
それでは、いったい子供1人あたりいくらの教育費が必要なのでしょうか。
文部科学省「データからみる日本の教育2008」によると、幼稚園から高校まで公立、大学を国立に進学させる場合、子供1人あたり平均864万円の教育費がかかります。
小学校から高校までは公立、幼稚園と大学は私立に行かせるとどうなるでしょう。
今度は平均1239万円になります。
幼稚園から大学まですべて私立に行かせると、平均2258万円です。
ほとんど家1軒買うくらいの感覚です。
なかでも割合が大きいのが、大学の学費です。
国立大学で4年間にかかる学費の平均は293万円、公立大学で平均310万円、私立大学では平均580万円になります。
小学校や中学校の学費はともかく、大学にかかる学費は学資保険を利用して準備しておきたい。
保険の見直しをするとき、このように考えるのも無理はないでしょう。
しかし、世の中に年金にしか使えないお金があるわけではないように、学費にしか使えな学資保険と変動金利型死亡保険の解約返戻率比較表いお金があるわけではありません。
学費だからといって、学資保険で準備する必要はありません。
有利な方法で準備し、それを学費に使えばいいだけの話です。
結論からいうと、子供の学費は学資保険ではなく、終身の変動金利型死亡保険で貯めたほうが有利です。
これは学資保険と終身の変動金利型死亡保険を比較すればすぐにわかります。
100・101ページの表をご覧ください。
これは代表的な学資保険と終身の変動金利型死亡保険を比較したものです。
とが学資保険、が終身の変動金利型死亡保険。
毎月の保険料をほぼ同じにして、17年でほぼ300万円が貯まるようになっています。
学資保険と死亡保険で一番大きな違いが出るのは、契約者である父親が亡くなった場合です。
学資保険では、父親が亡くなるとそれ以降の保険料が免除になります。
一番免除額が大きいのは、加入してすぐに父親が亡くなったとき。
の保険で毎月の保険料を1万3260円にして加入直後に父親が亡くなった場合、支払い総額から1回分の保険料を引いた約270万円を支払わなくてもいいことになります。
そして17年後に300万円を一括して受け取ります。
死亡保険で父親が亡くなった場合は、どうでしょうか。
毎月の保険料を1万3271円にしての変動金利型死亡保険に入ると、死亡時の保険金が460万円になります。
学資保険では保険料を払いはじめてから17年後になって300万円が支払われますが、死亡保険では父親が亡くなるとすぐに460万円が支払われます。
より多くの保険金がすぐに受け取れる変動金利型死亡保険のほうが有利です。
次に、子供が亡くなった場合を考えましょう。
学資保険で子供が亡くなった場合、それまでに支払った保険料がそのまま戻ってきます。
戻ってくる保険料は増えも減りもしませんので、保険に入らなかったのと同じことになります。
変動金利型死亡保険では加入者は父親ですので、子供が亡くなっても保険にはなんの影響もありません。
そのまま保険が継続していきます。
この場合は、どちらがいいということはありません。
それでは、父親も子供も亡くなることなく、順調に時が経過したとしましょう。
その場合、どちらが有利でしょうか。
は毎月1万3260円の保険料で、17年間の支払い総額が270万5040円。
満期にちょうど300万円が戻ってくることになります。
戻ってくる解約返戻金を支払い総額で割った割合を解約返戻率といいますが、この解約返戻率が110・9%。
支払った保険料が10・9%増えることになります。
は毎月1万3290円の保険料で設定しました。
そうすると、17年間の支払い総額は271万1160円。
満期には296万630円戻ってきます。
解約返戻率は109・2%。
支払った保険料が9・2%増えたことになり、のほうが若干有利なことがわかります。
「変動金利型死亡保険の解約返戻金を学費にあてる」が正解一方、変動金利型死亡保険はどうでしょうか。
で毎月1万3271円の保険料を払うとします。
17年間の支払い総額は270万7284円。
満期には298万3427円戻ってきます。
解約返戻率は110・2%。
支払った保険料が10・2%増えることになります。
解約返戻率はが110・9%、が109・2%、が110・2%。
ほぼ変わらない水準です。
支払った保険料の総額がいくら増えるかという解約返戻率は、学資保険でも変動金利型死亡保険でもほとんど変わりません。
しかし、父親の死亡時の保障で大きな差があります。
だったら、学資保険より変動金利型死亡保険のほうが保険に入る効果が大きいことになります。
さらにいうと、は固定金利型です。
金利は一切動きません。
しかし、は10年物国債の利回りに連動して動きます。
110・2%という解約返戻率は最低保証。
17年間いまの金利で続いたとしてもこの解約返戻率が保証されます。
そして国債の利回りが上がった場合には、その分、解約返戻率が自動的に上がります。
子供の学費も学資保険ではなく、終身の変動金利型死亡保険で準備したほうがいいことがわかります。
死亡保険で充分なのに、なぜ学資保険というものがあるのか。
それは、保険会社がお金を集めやすいからです。
「子供のために」というと消費者の心理として保険に入りやすいのです。
「死亡保険とは別に、学資保険も用意しておきましょう」というと、なかなか「いいえ」とはいえないんですね。
おじいちゃん、おばあちゃんが孫のためにと加入するケースも少なくありません。
学資保険は保険会社が売りやすい商品ではあるのですが、検証したように決してすぐれた商品ではありません。
話にならないので紹介しませんでしたが、郵便局の学資保険は元本割れする可能性まであります。
10年物国債の利回りに連動する終身の変動金利型死亡保険に入って、子供に学費が必要になったときに解約する。
子供の学費を準備するには、この方法がベストです。
日本人の9割は自分が加入している保険の説明ができない保険って複雑でよくわからない。
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